市立札幌病院救急医が大量退職

なんかこんな話、どっかでいつかも聞いたような。。

こうなってしまう前に平和的な解決方法はなかったのでしょうか。

市立札幌病院救命救急センターの医師が来月までに大量に退職することがHBCの取材で分かりました。補充のめどは立っていないということで、重症患者の受け入れが縮小する可能性があります。

市立札幌病院救命救急センターは心肺停止など重症な患者を毎年千件以上受け入れています。複数の関係者によりますと、常勤の医師11人のうち7人が来月までに退職するということです。理由は明らかにされていませんが、病院側の救急医療に対する方針への反発も背景にあるものとみられます。病院側は退職する医師について「まだ流動的」と話しています。しかし、補充のめどは立っていないということで、救命救急センターは患者の受け入れを縮小する可能性が出てきました。

HBC昼ニュースで放送 2月16日(木)12時00分

http://news.hbc.co.jp/

市立札幌病院救急救命センターについて

札幌市の中心部にほど近い場所にある市立札幌病院。

救急救命センターの規模は市内の3本の指に入るほどで、

HPによると、

常勤専任スタッフ14名と研修医を合わせ、総勢20名強の人数で、年中無休の救急診療体制を組んでいます。道央圏の救命救急センターとして、年間約1,000件の重症患者さんの搬入を受けています。ほぼすべての患者さんが救急車で直接搬入されたり、紹介搬入される三次救急施設です。屋上ヘリポートを利用した患者さんの搬入が年間約50~60件あり、札幌市のみならず道内各地からの重症患者さんの搬入も受け入れています。

 

退職の理由は?

明らかにされていませんが、大方「激務」「待遇」の折り合いがつかなくなったのだと推測します。

同センターの勤務体系については知りませんが、首都圏などでは、救急医の勤務体系は丸一日出勤、その翌日は朝から明け休み、翌々日は一日休みという3日をワンクールとするようです。そうなると、単純に考えてもその日に必要な人数×3の人員が必要です。

公表されている患者数から考えてみると、年間1000件とすると一日あたり新規重症患者3人となります。ドクターヘリに対応する医師も必要でしょうから常に4−5人の医師が必要なのではないでしょうか。

そうすると、必要な医師数は12-15人となりかなり不足している事がわかると思います。

伝え聞くところでは「救急センターは殺伐とした空気で、研修医はドクターヘリでルートを取るためだけのゴミクズのような扱いだった」というはなしもあるようです。おそらく、そんな激務のなか研修医などに構っている暇は誰一人なかったのでしょう。

似たような事例〜鳥取大学の場合〜

2009年に鳥取大学救急救命センターでも救急医4人が一斉退職という事例がありました。

鳥取大学救急災害医学教授・八木啓一氏は、インタビューで

私自身が災害医療のトリアージにおける「赤タグ」になってしまいました。

インタビュー 2009年2月10日 (火)配信聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

と語っておられました。

常勤の激務よりバイトが高給?!

どんなに、仕事がつらくても給料がもらえなくなるのではそう簡単に仕事をやめるわけにはいかないでしょう。おそらく通常サラリーマンがいきなりフリーターになれば給料がガタ落ちかと思います。

しかし、医師にはバイトの方が時間あたりの給料はむしろ高額になるという矛盾があります。特に救急医は全体的に不足しているので、地方の病院などでかなりの高額バイトがあります。

私の病院でも、常勤の救急医がいないので「救急指定日」には外勤の救急医バイトをお願いしているようです。このバイトは「一晩でサラリーマンの月給と同じくらい」の額が支払われていると聞いたことがあります。

なので、おそらく激務の常勤をしなくてもバイトで十分すぎる収入を得ることは可能なのだと思われます。

 

真相はまだわかりませんが、救急センターが立ち行かなくなることで市民が困るのは事実です。なんとか解決策を模索してほしいものです。

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4 件のコメント

  • 救命救急センターの規模は市内で3つとありますが、救命救急センターは札幌市内では3施設しかないのでは?

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