むろん患者にとっても、そして、麻酔科医にとって悪夢のようなお話です。報道の内容からだと少し違和感を感じる部分があったので検証して見たいと思います。
県済生会病院(福井市)で2015年12月に帝王切開手術を受けた福井市の30代女性が、手術で脊髄(せきずい)を損傷して両足に後遺症を負ったとして、病院を運営する恩賜財団済生会(東京都)を相手取り、逸失利益など5738万円の損害賠償を求めて福井地裁に提訴した。提訴は15日付。病院は手術による後遺症と認め、女性に損害賠償案を示したが金額で折り合わず、訴訟となった。
訴状などによると、女性は長女出産のため手術を受けたが、麻酔の際に両足に痛みを訴えた。出産後も痛みとしびれが残り、1人で歩けない状態となった。
女性の求めに応じて病院が診察したところ、脊髄に損傷が見つかった。病院は女性に「麻酔針が脊髄に到達して障害が起きた可能性がある」と説明したという。病院は女性に2087万円の損害賠償案を示したが、女性の介護と育児をする夫の負担や後遺症に伴う自宅改修費などが含まれていなかった。
女性は取材に対し、「子供と一緒に走ったり、だっこすることもできない。夫に重い負担を背負わせてしまった。病院に再発防止を望んでいる」と話した。済生会の代理人は「手術で過失があったとは認めていない。訴状が届いておらず詳細はコメントできない」としている。【立野将弘】2017年2月17日 地方版
女性は脊髄近くにある「硬膜」の外側に管を入れる「硬膜外麻酔」の前段階として局所麻酔を施されたところ、両脚に激しい痛みが走った。無事出産したが、退院後も両脚に痛みや腫れなどが残ったままで、16年1月に病院に原因究明を申し入れた。
私の疑問
上記の記事から推察すると、患者は帝王切開の麻酔で(脊椎麻酔と)硬膜外麻酔を受けたが、硬膜外麻酔の前の局所麻酔で、脊髄を損傷した。という内容です。
私の疑問はそもそも、
局所麻酔の針で脊髄損傷を起こすことはあるのか??
これを考える前に麻酔の概要について説明します。
通常の帝王切開の麻酔
帝王切開の麻酔は大きく分けると、「区域麻酔」で行う方法と「全身麻酔」で行う方法がありますが、全身麻酔の帝王切開はリスクが高いので超緊急の時以外ほとんど行われません。
したがって、通常の帝王切開は「区域麻酔」で行われます。
区域麻酔には薬を投与する場所によって以下の二種類の方法があります。
二種類の区域麻酔
- 硬膜外麻酔:脊髄腔より外側の硬膜外腔に薬液を入れる
- 脊髄麻酔:脊髄腔に薬液を入れる
帝王切開で必須なのは脊髄麻酔でこれによって手術中の痛みを取り除きます。
硬膜外麻酔は、主に手術後の痛みを緩和するためのもので、併用する場合としない場合があります。
区域麻酔のおおまかな手順
- 患者さんに体位をとってもらう
- 局所麻酔で穿刺部の痛みを取る
- 実際の針を使用して硬膜外腔/脊髄腔に到達させる
- 薬液を注入する
脊髄腔の深さと使用する針
脊髄腔までの深さははっきりいって人によって全然違います。それは、人によって皮下脂肪の厚さが異なるからです。しかし、皮下脂肪以下の構造自体は変わらないので、どんなに痩せている人でもある程度の深さはあります。
経験的には硬膜外腔が深さ3cm未満の人にはほとんど出会ったことがありません。
J Anaesthesiol Clin Pharmacol. 2011 Jan-Mar; 27(1): 39–42.
上の表を見ても硬膜外腔が3cm以下の人はかなりまれであることがわかります。
そして、脊髄は硬膜外腔よりさらに深い位置にあります。
それに対し、主に皮下の麻酔をすることを目的とする局所麻酔で使用する針の長さは、25mmです。 (カテラン針という長針もありますが、通常は使用しないと思います。)
もうおわかりでしょうか?
局所麻酔針で脊髄損傷を起こすには針が短すぎる
のです。
考えられる可能性
以上のことから、かなり不自然と感じたのですが、記事によると画像上脊髄損傷が疑われ、また、結果として両下肢麻痺なっているわけですから、なんらかの脊髄へのダメージは確実にあったのでしょう。
考えられる可能性を挙げるとすると
- 局所麻酔で長針(カテラン針)を用いていた
- 局所麻酔針をかなり圧迫して押し込んだ
- 患者が想定以上に痩せ型で脊髄腔が浅かった
- 報道が、脊椎麻酔または硬膜外麻酔で使用する針と、局所麻酔針を混同している
などがあると思います。
患者さんにとっては、喜びの出産が悲劇となってしまった悲しい事例であることは間違いありませんが、発表されている情報からだけだと少し解せない部分もありました。
こういった、まれだが重大な症例が訴訟というベースでなく、症例というベースで公表されディスカッションされることで再発防止につながることもあるのではないでしょうか。
私も脊椎くも膜下麻酔で足が麻痺してしまった1人です
馬尾症候群、左足完全麻痺と診断結果されています
手術は無事に終了したのに、そのまま足は動きませんでした
麻酔手技時の痛みは、3回あり、皮膚麻酔、針で何回も刺す様な探る様な時の痛み、最後に薬を入れる時の痛みです
麻酔手技には本当にミスは無かったのでしようか?
コメントありがとうございます。
脊髄くも膜下麻酔で後遺症が残ってしまったのですね。
硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔での下肢麻痺の後遺症は一定数報告されており、それには様々な原因があります。
コメント主さんのケースで気になる点があるとすれば、穿刺時に電撃痛のような強い痛みはあったか?あと、最後に薬を入れる時の痛みはどのようなものだったか?(通常は薬を入れるときは痛くないので)ですが、その時の状況を知っている麻酔科に説明をお求めになるのがよいのではないかと思います。
こういった事象をミスとするか、合併症とするかについてはとても難しい問題だと思っています。近々、区域麻酔の合併症についてもまとめようと思っていますのでよかったらご覧ください。
コメントありがとうございます!
現在、医薬品副作用救済制度の申請中です
あくまでも、薬の副作用ーだと言うのであれば、病院側から言って来ても良いと思っていましたが、いつまで待っても言って来ないので私から申請したい!ーと言わせてもらいました
(医療従事者です)
病院側だけの提出した診断書、意見書だけでなく私の意見書も提出しました!
後は、結果を待っています!
不支給ななる事を望んでいます
(それは、訴訟をするためです)
私の足が麻痺したしまった本当の事を知りたいーと思います!
はじめまして。私も帝王切開をした際に左足に知覚麻痺と運動麻痺が残りました。
医師に説明を求めたところ、レントゲンとMRIで検査をした結果、「私の背骨が少し曲がっていたため、注射自体が難しく神経を圧迫していたことが原因で左足に麻痺が残った」との説明でした。手術時の注射では3回刺し直されたのですが3回とも激痛が走りましたが、動いてはいけないという言葉に必死で激痛に耐えながら、という状況でした。
約10ヶ月経った今は、歩行もできるようになりましたが、未だに電撃が走ったような痺れと知覚麻痺を大腿部に感じます。足の指もこわばりがあり、無意識にしていると段差などにつまづいて転倒することがあります。
再度、病院で症状の経過を話したところ「ペインクリニックの紹介をする」との話を受けましたが、今後どこまで回復できるのか心配です。
上記のようなことでも合併症扱いになるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
「穿刺時に激痛が走った」というお話からすると、硬膜外麻酔または、脊髄くも膜下麻酔の穿刺時に神経根や、脊髄に損傷を起こした可能性もあるかと思います。これは、まれな合併症のひとつですが、これに対して医師のミスが認められるかどうかについては私も訴訟に明るくなく、すぐにお答えができません。
また、気になる点としては、医師側の「神経を圧迫していた」という表現が脊柱管狭窄などのことを言っているのか、はっきりしないです。過去には、帝王切開後の神経障害でも、脊柱管狭窄症の存在と、その損傷を証明する神経学的な検査結果が伴わないことで訴えが退けられた例もあるようではあります。
神経障害の予後は人それぞれで、良くなる方もいると聞きます。母として大変な時期に痛みやしびれとも付き合うのは、とてつもなく大変で不安かと思いますが、ペインクリニックなども上手く使いながらどうぞ諦めず治療されてください。
詳しいお返事有難うございます。勉強になりました。
私の手術では硬膜外麻酔でした。術後2日後には麻酔も取れて一人でシャワーに行けると聞いていたけれど、実際は左足に力が入らず立てない状態でした。麻酔が効きすぎて感覚がないのか?と思い、医師に相談したら麻酔薬の流すレベルを下げて翌日まで少しずつ背中から注入してました。が、結局、麻酔の針を抜いても左足に力は入らず、育児ところか自分自身の身の回りも出来なかったので入院期間を延ばすことになりました。
最近、再度医師に相談メールしましたら、「腰椎ヘルニアか側弯症か、神経根障害の疑いがある。」とのことでした。来月に病院に行き詳しい説明を受ける予定です。きっと今後ペインクリニックでの治療を勧められると思うのですが、それに伴う医療費が気になって仕方ありません。(既に整骨院に通院し10万ほどが消えていきました…)たぶん合併症扱いになるだろうと思っていますが、そうなると保証金なども難しいのかな…。涙
「経験的には硬膜外腔が深さ3cm未満の人にはほとんど出会ったことがありません。」と書かれていますが,皮膚から硬膜外腔までの距離はレベルによって異なることはご存知ですよね?
L3/4やL4/5ならそうでしょうし,中部胸椎では傍正中アプローチで穿刺方向も斜めになりますから針そものもの穿刺距離はもっと深くなるでしょう…
帝王切開を脊椎麻酔+硬膜外麻酔で行う場合には,硬膜外の穿刺部位はT11/12もしくはT12/L1です.これは皮切に対する鎮痛を考慮してのことです.このレベルは皮膚から硬膜外腔までの距離は最も浅く,かつ正中アプローチではほぼ垂直に穿刺できます.浅い人なら2.0cmで硬膜外腔に到達しますよ.3.0cm未満の人は沢山居ます.
ですから5/4インチの局麻の針で脊髄穿刺してしまう可能性は十分にあるのです.ですから正中アプローチの場合には注意深く針を刺してせいぜい棘間を探るに留めるべきです.
コメントありがとうございます。
確かに、T12/L1レベルでは、体格の小さな方で3cm未満で硬膜外腔に達することもあると思います。
本文では、そういう人がいないと取れるような記載になってしまっていました。ご指摘ありがとうございます。
実際のところは、患者さんの体格や、CTなどがないと判断できない部分であろうとは考えておりますが、
いずれにしても局所麻酔での穿刺にも十分に注意を払うべきなのは間違いないと思います。
こういった事例が訴訟のニュースとしてではなく、学術的な場でもっとオープンに報告され、Discussionされることで麻酔科医全体の注意喚起となることで質の向上につながれば良いと考えています。
私も脊椎くも膜下麻酔後に麻痺してしまった1人です!
麻酔を担当した整形外科医師からは、0.5%マーカイン高比重液の神経毒性による馬尾神経の破壊と言われ、薬液の停滞がおきた為だと言われました、!
もうすぐ1年が経過しますが、歩行は出来るようにはなりましたが
装具を外せす、痛みを伴うしびれと異常感覚、知覚異常、足首と足趾の可動域制限が残っています
薬も色々と使いましたが、改善はなく現在は医療用麻薬まで使ってもいます!
それでも、まだまだ痛みとしびれに悩まされ続け夜も眠れません
私も、何故この様な事になったのか?ーと文献なども読んできました
私が、看護師でもありますし、脊椎くも膜下麻酔が3回目、硬膜外麻酔も一回経験があり、手術室で働いていた事もあるので
一応の理解も出来てはいます
私の麻酔手技時の3回の痛みについて、他の病院の麻酔科医、ペインクリニックの医師に聞いたりもしました!―が、やはり今回の私の足の麻痺は、回避出来た事故だと思うのです
1度目の痛みは皮膚麻酔
2度目の痛みは23Ḡルンバール侵入と内部で探る様な針の動き
3度目は薬液注入時の激痛
薬液注入時の痛みの時には、体がよじれる様な激痛で体位を介助していた手術室看護師に、もう少しだから動かないでーと体を押さえつけられた程の激痛でした
上記の内容から、文献を開くと、痛みを伴う薬液注入は神経損傷のサインーと書いてあります
同様な事を麻酔科医と、ペインクリニックの医師に言われました
薬液注入時の痛み=神経破壊だと!
私に麻酔手技をした今年来たばかりの整形外科医師が、この事を知っていたならば私の足は麻痺を起こさなくても良かった!ー
そうはなりませんか?
コメントありがとうございます。
痛み等が続いているということで、とても辛い時間を過ごされてきているのだろうと思います。
ご指摘の通り、おそらくは注入時の激痛が問題となると思います。この時に、脊髄損傷が起きた可能性はあるのか、またはそれは否定的で医療側の説明にあった薬剤の神経毒性の可能性が高いのか。。症状は両足か?症状出現時のMRI画像に異変はあるか?などが判断材料となるかもしれません。
私自身、この記事を書いてから同じような症状の方々にコメント等いただき、麻酔科医が把握できているよりも硬膜外や脊髄くも膜下麻酔後の後遺症は多いのではないかと考えています。こうした自体の改善のためにも現状の把握や原因追求が必要と切に考えています。
この度は貴重な声を聞かせていただきありがとうございます。大変なことも多いと思いますがどうぞ、ご自愛ください。
コメントありがとうございます!
私の人生までもが、この麻酔で変わってしまいました
なので、余計に本当の事を知りたいと思うのです!!
薬液注入時の痛みでの神経損傷であるならば、何故尾骨、坐骨神経の一部分のみ、腓骨脛骨神経の片足だけの麻痺になるのか?
健足とされた足は、坐骨神経に添って知覚麻痺が有りました
MRI検査も麻痺がわかった手術後1日目には録りましたが
元々あった軽いヘルニアが有るだけで特に異常所見は無かったそうです
その中で、麻酔手技をした整形外科医師は、一度も話し合いの席には出て来ない
看護師長を始め、看護師スタッフからの対応にも不自然、麻痺への関心の無さ〜などが有り、本当は何か?あるの?ーと余計に思わざるを得ませんでした!
もうすぐ1年が経つのに、未だに病院側からの対応に不自然さを感じています
足の異常感覚に、足の置き場が無くてイライラするばかりでもありますし
走る事も、きちんと座る事も、もちろん普通の人の様に歩く事も一生出来なくなってしまったのかと思わざるを得ません
麻酔の合併症ーと言うのであれば、これから先の私の足を誰が補償してくれるのでしょうか?
毎月の治療費だけでも、かなりの額となって装具も必要です
麻痺してしまった私が運が悪かった!
ついていない私が悪い!〜そうせめられている様に思えます
私も麻酔科女医です。かつて脊椎麻酔後の神経障害について研究してました。
10数年麻酔科医をしてますが、馬尾症候群、術後神経障害が長期に渡り残った患者さんにあったことがなかったため、こちらのコメントをみて大変驚きました。神経障害は大変まれな合併症であり、発生しても1年以上症状が続く方は大変少ないと報告されています。神経障害が減った原因としては、マーカインは神経障害が低いこと、体位への注意、注入時の痛みがあればすぐに対処、針のさす深さ・方向(経験上、2.5㎝程度で硬膜穿刺となることあり、3cm未満で硬膜外に達することはまれではない。術前の画像診断とは必ずしも距離は一致せず、痩せ、筋肉の少ない方はかなり気を付けてます)、脊麻針は細いものを選ぶ(25-26G)、神経損傷が疑われた場合はすみやかに専門医の診察をうけるを麻酔科医師の中では共有しているからと考えます。 もともと神経自体が障害を受けやすい人など、注意をしてもおこりえますが、上記の患者さんの中には、回避できた症例もあるように思われます。
麻酔科医以外で行った脊椎麻酔・硬膜外麻酔についての術後の合併症については把握してないため、神経障害の発生数はわれわれが思っているよりも多いのかもしれません。今後一麻酔科医師として、改善すべき点を考えていきたいと思います。
とくめい女医さん
この度は、当ブログにお越し下さり、丁寧なコメントありがとうございます。
実際、私もこの記事を書いて反響の大きさに驚いており、私たち麻酔科医が思っているよりもずっと多くの方が硬膜外および脊髄くも膜下麻酔によると思われる後遺症で苦しんでいる現状があると強く実感しております。
ここにコメントを寄せて頂いている方々は個々のケースで状況も、疑われる原因も異なりますが、問題は施行した麻酔科医がおそらく最後まで関与していないようであること、こういった問題が学会などでしっかり取り上げられることがないこと(先日の日本麻酔科学会でも大きな話題として取り上げられてないと感じました。)により現状が把握できていないことだと思います。
患者さんたちは、とても悩まれているからこそこのようなブログにたどり着くのだと思いますし、訴訟という手段を取らざるを得ない状況になるものと思われとても心苦しいです。
先生は、神経毒性についてご研究なされていたとのことですが、硬膜外持続鎮痛で用いられるアナペインやポプスカインの神経毒性などについてもご存知でしょうか?どれくらいの濃度で、量で神経毒性は起き得るのでしょうか?また、神経毒性を証明する画像、生理学的検査等は存在するのでしょうか?
もし、ご存知のことがありましたらご教示ください。
長々となってしまいましたが、今後この問題についてはもっと掘り下げていきたいし、そうすべきと考えておりますので、もし可能であればご意見など今後も伺えれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
はじめまして。福井のA子といいます。
ますいーいさんの「検証」硬膜外麻酔の前の局所麻酔で脊髄損傷って可能?!帝王切開を受けた女性が病院を提訴!を拝見しました。実は、私は今回の病院を提訴した当事者です。
新聞記事からの限られた情報での検証でしたので、今回の件について詳しく説明をさせていただいて今後の参考になれば、また、ご意見聞かせていただければと思いました。
今回の帝王切開、硬膜外麻酔の前の局所麻酔の際、針が刺さった直後に、私はこれまで経験した事のない激しい電撃痛を感じ「手術室内に響き渡る」(病院の調査チームによる手術スタッフの聞き取りからの表現です。)ほどの大きな叫び声をあげました。異常を確認した麻酔医に、両足に激しい痛みと痺れを感じており、右足の症状が強いこと直接伝えました。その後、徐々に症状が弱まると、予定通りに硬膜外麻酔と腰椎麻酔が施されました。
術後に腰椎麻酔の効果がなくなってくると、両足に激しい痛みと痺れ(右足優位)が出現しました。翌日には手術を担当した麻酔医の診察を受け、診断は、術中の足の異常と術後の足の異常は無関係であり、現在の足の痛みと痺れは血栓防止の弾性ストッキングのリング部分による足の神経の圧迫が原因であるから、約1ヶ月をかけて徐々に完治するとの説明を受けました。
しかし、1ヶ月後に完治する事はなく、両足の痺れ、痛み、平衡感覚障害が残存し、病院に検査を申し入れました。MRI 検査の結果、硬膜外麻酔前の局所麻酔と硬膜外麻酔の部位、胸椎12レベル円錐部背側、右側より高信号域が認められました。画像上の脊髄の変化部分の境界が不鮮明なことから、受傷1ヶ月の画像で矛盾がないと判断されました。
使用された局所麻酔針の長さは3.8㎝です。これは、ますいーいさんのおっしゃられている「長針(カテラン針)」でしょうか。私は身長157㎝、体重44㎏です。帝王切開時は妊娠37週で52㎏でした。産後1ヶ月のMRI 撮影時は、体重44㎏に戻っており、画像上の背中側の皮膚から脊髄に確認できる傷までの距離は約3.4㎝です。今回を含めて、これまでに3回の硬膜外麻酔を経験しています。
病院は「硬膜外麻酔本穿刺の際に、麻酔薬注入による硬膜外からの圧迫か、または薬剤そのものの薬理的作用の影響で脊髄損傷がおきた」可能性もあるので原因は特定されていないと主張しています。硬膜外の圧迫や薬の薬理作用で脊髄損傷が起きるのでしょうか。
コメントが長文になり大変申し訳ありません。様々な症例を元に麻酔による医療の安全性が向上する事を心より祈っています。
福井のA子さん
コメントありがとうございます。また、多くの詳しい情報をありがとうございます。
私の書いた記事で、気に障られるところがなかったかとても心配ですが、このようにご本人からご連絡をいただけたことは、このようなブログを書いている者にとってとても感慨深いです。
その後お体の方はいかがでしょうか。また、訴訟など、日常を逸した状況の中でお辛い思いはされていないでしょうか?今回提示していただいた状況から私の私見を述べさせてはいただきますが、お互い匿名で行なっているやりとりですのでおそらく公的なものにはなり得ないと思います。ご了承ください。
1 局所麻酔穿刺時の激痛;私の認識では穿刺時の電撃痛は神経への近接によって起こるものです。これを確認するために全身麻酔に硬膜外麻酔併用をするときにも、硬膜外穿刺を先に行います。必ずしも電撃痛があったからといって神経損傷を起こすわけではありません。神経に近接したときに電激痛が起こると思われるので、その時点で撤退することで後遺症を残す危険を回避できる可能性もあると考えています。ただし、勢いよく針をさせば電激痛があったときに神経まで到達している可能性はあると思います。
2 MRIの所見;私は画像には明るくないのですが、高信号がT2画像という画像の種類のものであれば高信号は炎症などを反映するとのことです。なんらかの外的な損傷を受けた傍証となり得るのではないでしょうか。ちなみに薬の薬理作用(神経毒性とよばれるもの)では、物理的でなく化学的変化ですのでおそらくMRIでの局所的な変化を起こすものとは思いません。
3 針の長さと体格;コメント主さんの体格は非妊時でBMI19程度ですね。とても浅いことが想定できます。私が記事内に引用した表からすれば硬膜外までの距離は95%の人が入る範囲で一番浅い人は26mmとなります。(私が何度か他の麻酔科医からコメントで指摘を受けているように3cm未満の人はいます。)使用した針が、38mmとのことで、理論上も画像上も針は脊髄に達する長さであったことは想定できると思います。(ちなみにカテラン針は60mm-70mmの針を指します)
4 病院側の主張:硬膜外へは合計どれくらいの容量の薬をどれくらいの時間で注入したのでしょうか。通常の使い方(私たちは、単回投与で5ml程度、持続投与で4-5ml/hで数日間薬剤を使用しています)であればそのようなことはあまり起きないと思います。(硬膜外の癒着、脊椎の術後など通常と異なる場合などは可能性を否定はできません。)局所麻酔薬による薬理作用については先にも述べた通りですが、現状他のどの原因も見当たらない場合に行き着くのがこの診断です。所謂ゴミ箱診断であると考えています。私もこれについて、確実な知識をあまり持ち合わせておらず今後もっと勉強していきたいと思っています。
質問の答えになっていない部分もあるかと存じますが、これが私が今持っている知識での答えです。
他のコメントにも書いていますが、今回の記事へのコメントをきっかけに自分ももっとこの問題に取り組んでいきたいと考えております。なかなか、自分の時間を取ることが難しい状況ですので遅々とした歩みではありますが、今後もなんらかの形で発信していこうと思いますのでご意見などお待ちしております。
心身ともに大変な時期と存じますが、どうぞご自愛ください。
福井のA子さん。カテラン針とは6cm(23G)〜7cm(22G)の長い針で、通常、硬膜外穿刺時の局所麻酔には使われません。ただ、深部まで十分に局麻したいということで好んでこれを使う麻酔医もごく少数見かけますが、危険な手技だと思います。一般には2.5cm(25〜23G)のものを使用することが多いのではないかと推察しますが、困ったことにArrow製とかB.Brown製の硬膜外麻酔用フルキット(トレーに局麻の針を含む全ての必要物品がセットされた製品)には 局麻用に4cmほどの結構長い針が入っていて、脊髄に達してしまう危険を感じてしまいます。私自身は2.5cmの23G針に換えて局麻しますが、そのような危惧を抱くことなくそのまま使っている麻酔科医も決して少なくはないものと思われます。以前勤めていた大学病院で、Arrow製フルキットの販売代理店に、危険なので短いものに換えてくれと申し入れたところ、無理といわれたのでこの製品の使用を止めたことがあります。
2001年の以下の論文でも21G・4cmの局麻針による脊髄の損傷が報告されています。
http://bjanaesthesia.org/article/S0007-0912(17)36657-6/fulltext
硬膜外針そのもので円錐部を刺してしまったという報告もあります。私自身もそのような例を身近に見たことがあります。 ステロイド投与により改善した硬膜外麻酔後の遷延した下肢灼熱感の1例 臨床麻酔 Vol.30/No1 (2006-1)
ますいーいさん、丁寧にコメントいただきありがとうございます。また、お気遣いいただきありがとうございます。現在、両足に強い痺れや痛み、筋硬縮があり更に平衡感覚がまともに分からない状態ですので、家事や育児もままならないため訪問看護や通院リハビリ、ホームヘルパー訪問を受けてなんとか体調を維持している状況です。3人目の出産時に起きた事故のため、夫は幼い子ども達の育児と私の介助と家事をするため仕事を休業せざるを得ず、困難な毎日です。子ども達の笑顔を支えに生活しています。
私の症例が今後の医療に活かされ再発防止に役立つかどうかは分かりませんが、少なくとも私自身が今後、病気や怪我で麻酔を伴う医療行為を受ける可能性がありますから、自分の体に起きた事を分析して危険を回避するために麻酔について知識を持つ必要があります。そのためにも、ますいーいさんをはじめとする専門家のご意見を元に今後も勉強を続けていこうと思います。
ますいーいさん、どうぞお身体を大切に日々のお仕事がんばって下さい。ありがとうございました。
私も、今月、帝王切開で出産しましたが、
腰から、針をさされ、それは、痛いのは前にも、1人目の子を出産しているので、我慢できる位の痛みでしたが、その後、
先生が、足が熱くなってきましたか?といわれたので、私は熱くありませんと、答えました。
そうすると、先生がこれは?っと
聞いてきた、瞬間手術中に、右足足のうらに、激痛、足の裏の真ん中に圧迫された感覚。
思わず叫びました。
私は、その時腰を丸めた状態で、
看護婦さんに、手をおさえられ
大丈夫よと、耳元でゆわれ
口からすうやつをあてられ、
そのまま帝王切開しました。
帝王切開中も、痛みが足に走った恐怖と
手術中、はきけにおそわれ、
息がくるしい。
怖い。恐怖でいっぱいで
意識があるなか、
吐いていたのもあり、
抱っこもできず、瞬間もみれず
感動もありませんでした。
退院してまだ、1ヶ月たってません。
痛みも痺れも、まだあります。どうしたらいいですか
ご返信が遅くなり申し訳ありません。
脊髄くも膜下麻酔の穿刺時に右足裏の激痛があり、術後も痛み、しびれが持続しているのですね。
お話から察するに原因としては
①脊髄くも膜下麻酔の針を刺した際に神経根に近づいたor触れた
②脊髄くも膜下麻酔の薬液が神経内に注入された
の二つが考えられると思います。
コメント主さんも背中から刺されているのでわからないと思いますが、麻酔科医が何をした時に痛みが走ったのかで
この二つの原因は鑑別できます。
理論的には針を進めているときならば①、薬を入れているときならば②です。
②の場合、もちろん針が神経に近づいているわけですから、その手前で痛みが出るでしょうから
①の可能性のほうが高いのではないでしょうか。
①の場合ですと、症状はゆっくりとですが改善に向かうことが多いとおもいます。
現状としては、足を動かしたり歩いたりはできていますか?
できれば主治医を通してでも、麻酔をした麻酔科医にその症状を伝えてもらい説明を受けることをお勧めします。
その上で、その麻酔科医が治療を手がけていないならば、ペインクリニックという痛み専門の科もありますので、受診してみてはいかがでしょうか。
二人の育児の中、とても大変だと思いますが、がんばってください。
福井のA子さんのコメントを見させて頂きました!
新聞の記事で知ってから、ずっと気になっていました!
私と同じ様な方がいるんだと…
思っていたからです!
足のしびれ、痛み、筋肉の拘縮感、足底部の感覚が全く無いため
バランスが取りづらく、下垂足にもなっている為装具を外すことができなくて1年が経ちました…
お聞きしたいのは、提訴に至った経緯です
私も、提訴をしようと思っていますが、どの様な段階で、どの様に話が進み、弁護士にはどの様な事を言われ提訴にまでに、至ったのてしようか?
今の私が、弁護士を探し出している最中なのです…
病院側の説明は、薬の副作用で起きた馬尾症候群、左足完全麻痺と診断されているのてすが、、、、
その前に、麻酔手技てのミスを疑わざるをえない状態であり
回避する事が出来た事故だと思っております
A子様も大変な日常生活を送っているようですが、
月日が過ぎても、回復はしないのでしょうか?
このまま、一生…普通に歩いたり走ったり座ったりなんか出来なくなってしまうのでしょうか?
こんなに辛くて、悔しくて、痛みを伴うしぴれと一生…付き合って行かなければならなくなったのでしょうか?
他に、治療法は無いのでしょうか?
治してくれる先生は居ないのでしようか?
今の状態よりも、少しでも回復する事を強く希望するものです…
以前から何度か書きこみをさせて頂いています!
先生と福井のA子さんに、是非にとも読んで欲しいブログがあり再度、コメントさせて頂きます!
私の、馬尾症候群は薬剤性の
神経毒性が原因だ!…と病院側からは説明を受けています
しかし、私も医療関係者で
手術室での勤務経験もあり
ずっと疑問に思っていた麻酔手技時の激痛について調べてきました
それら全てを、ある医師に相談した結果が
このブログの中に書かれています
感想やご意見を頂きたいと思います!
また、、、
福井のA子さまとは、個人的にご連絡をとりたい…と思っているほどです
どの様にしたら、A子様と情報を共有できるでしょうか?
…などと真剣に考えているほどです!
http://www.nanbyo-study.jp/?p=3067
以前より、お世話になっており先生にコメントを頂いた
0.5%マーカインにて脊髄くも膜下にて馬尾症候群をおこした!…と診断されているものです。
先生の他者へのコメントで、
①脊髄くも膜下麻酔の針を刺した際に神経根に近づいたor触れた
②脊髄くも膜下麻酔の薬液が神経内に注入された
の二つが考えられると思います。
コメント主さんも背中から刺されているのでわからないと思いますが、麻酔科医が何をした時に痛みが走ったのかで
この二つの原因は鑑別できます。
理論的には針を進めているときならば①、薬を入れているときならば②です。
②の場合、もちろん針が神経に近づいているわけですから、その手前で痛みが出るでしょうから
①の可能性のほうが高いのではないでしょうか。……
…とありましたが、
①②共に共感でき、勉強になりました。
私は、針の侵入に伴い徐々に痛みが増し、最後には激痛となって我慢の限界状態の時に、もう一撃の激痛で、穿刺されていた腰部、臀部の激痛に体が反射的に動き、体位が崩れて…
介助に入っていた手術室看護師に「もう少しだから動かないで」「大切な時だから動かないで」…と
体を押さえられました!
そして、、
そのまま、手術をした左足は麻痺をし動きませんでした!
もうすぐ、麻痺してから1年半が経過しますが、
上手く動かない足首と足の指と、24時間の強いしびれと感覚、知覚障害に悩まされて
某有名大学のペインクリニックに受診しながら、多量の内服薬と、症状の緩和のための点滴治療を続けていますが、
なかなか前に進めずに、復職も何とかしたものの、かなりの制限があり苦慮している生活をおくっています。
私の足の麻痺を合併症?
とするのか、手技ミスによる薬剤の副作用になるのか?…と、
検討中です。
先生はどの様に思われますか?
ミーちゃんさん
コメントありがとうございます。
以前のコメントで、穿刺時の痛み、薬液注入中の痛みがあったとのことでした。
この情報からすれば、神経内注入の可能性があると考えざるを得ないと思います。
神経内注入があったとすれば、それは薬剤の副作用、合併症ではなく、麻酔手技上のミス、つまり医療過誤にあたるかと思います。
ただ、神経内注入があったことを証明する手立てが完全に患者さんの痛みの訴えに依存する(画像や、検査データで証明できない)ため、カルテに患者さんの穿刺時の状況などの記載がなかった場合に難しいかもしれません。
私は、保障や訴訟について詳しくないのですが、
その後の対応の選択肢としては、
1 医療過誤として対応する
2 医薬品副作用救済制度を活用する
1 脊髄くも膜下麻酔
ご返信が遅くなり申し訳ありません。
先生のコメントを読みまして、私の足の麻痺は医療過誤だと更に確信しました!
しかし、医薬品副作用救済制度を活用する事はどうか?…と思います。
元々、麻酔薬の副作用ならば仕方がないのかもしれない!…と思い私から医師に診断書、意見書を書いていただきました…そして、その結果が出るまでには7ヶ月かかりましたが、その間に医療過誤であった!と意見を聞くことが出来、文献や論文等でも確認をしたのですが,結果は医療費、医療手当て金の支払い決定となり、12万円程度の支払いが認められました。
私に,支払われる12万円に対して、先生はどの様に思われますか?
一年半が経過しても、痛みや痺れ、感覚障害に悩まされて、フェントステープ,リリカ、サインバルタ、アセトアミノフェン、週に1回のリドカイン+ノイロトロピンの点滴治療を続ける私に見合った金額だと思われますか?
2ヶ月分の医療費と2ヶ月分の医療手当てだけでは、痛みの専門の県外のペインクリニックに宿泊しながら通院している現状の私に見合ったものでしょうか?
現在は、適正に使用された医薬品ではなく、手技ミスによって起きた薬剤副作用であると不服申立てをしておりますが,病院側からの提出書類には、何ら原因は無かった!ーとされており、私からの意見書も提出しております。
提出書類には、記載不備が目立ち,厚労省が副作用と認めたからには、病院側には一切原因は無い事にもなり訴訟も困難、出来ない!…となってしまいます!
そうゆう組織にもなってしまっていることが残念で
広島県
去年の九月に、次女を予定帝王切開で
出産しました。
ここからなのですが、
手術の前の日に入院し、
次の日の、
昼に、出産は無事にすみましたが、
手術中のことです。
麻酔を、身体を丸めてさし
少ししてから、先生が足が温かくなってきましたか?
っときかれたので、
私は、そうゆう感覚はありませんと
答えました。
じゃあ、これは-?っと
聞かれた時です。
右足の、足の裏に激痛が走り
私は、とっさに
右足が痛いと叫びました。
もう。今まで感じたことのない
何かが、足の浦の中で弾けて
爆発したような足痛みに
私は、パニックでした。
とっさに、看護婦さんも私がその後
痛さを感じた瞬間
動いたので、
背中を丸めた状態のままで、
まだ処置があったのか、
手をおさえつけられ、
少しすると、
口から、マスクの麻酔をされ
そのまま
手術が、始まり
マスクをしてからは、
足の痛みが消えたようでしたが、
手術中
私も意識は、しっかりあり
後もうすこしでおわりますよ
とか、
先生や、看護婦さんの話も
ちゃんと聞こえていました
でも、麻酔がきいていて、
手術中
多分お腹を開いている時
息ぐるしさと、
吐き気が、
凄く
苦しいとゆって、
アピールしたのですが、
麻酔でなのか、
うまく声もでず
吐きそうで、
咳もでそうなのに、
咳もできませんでしたが、
手を握ってくれていた
看護婦さんが、
わたしに気付いて下さり
バットみたいなやつを
だしてくださいました。
私は、お腹を開いたまま
顔は、バットに向けた状態で
赤ちゃん出ますよって、
赤ちゃんがでた時には
私には見せてくれず
そのまま
手術終了
塗ったあと
部屋へ
戻り
そこから
意識が、もうろうとしていたので
少しねていたのか
よくわかりませんが
次に目をあけた時には
痛い
痛いー
っと
子供のように
泣きながら訴えてました
ナ-スコールで、
看護婦さんをよんでもらい
痛みをやわらげる
ために、
背中なのか、注射をそのひだけで
3…4本うってもらい
その後も痛みはつづき
背中のチューブをはずし
今度は、口から痛みどめを
3回くらいのんだとおもいます
入院中は、足をひきずり
約二週間
そんなナか授乳しました。
産後いまもう少しで半年
先生にも
足のことは、
伝えましたが、
2か月くらいは、なおるのにかかるでしょうといわれました。
産後一ヶ月は、車の運転もできませんでした
新生児だったので、
なかなか
時間がとれず
病院にもいけず、自分で
足をかばうかんじで、歩いていたので
これぢゃいけないと、
少しづつ、ならして
極力足をつかうようにしましたが、
産後半年たつのに、
また、足が痺れたり
痛みが同じところにでてきています。
そのことがあり
正座ができなくなりました。
こうゆうことは、
あるのでしょうか?
教えて下さい。
このまま治らなかったら
病院にゆったほうがよいのでしょうか?
コメントありがとうございます。脊髄くも膜下麻酔時の右足だけの激痛という点と、術後のしびれが残っているという点から麻酔時の合併症は十分考えられると思います。麻酔時のこういった合併症はかなりまれとされてはいるのですが、このブログを始めてから私たちが認識しているよりも相当多いのではないかとも考えています。
病院にはぜひ、行っていただきたいです。
麻酔時の神経障害とすると、しびれや痛みを根本から治すことはできず自然な神経の回復を待つしかないですが、痛みを和らげる薬を使ったり神経の回復を促す薬を使うことはできます。
また、こういった症状が実際に出ていることを知らせるという意味もあるとおもいます。
赤ちゃんを産んだ病院に麻酔科のペインクリニック外来があればそちらが一番よいですが、なければ神経内科など受診されてみてください。
このたびは貴重なご経験をお寄せいただきありがとうございます。
そのような症状がおありの中、お子さんを育てるのは本当に大変なことだと思います。1日もはやく症状が緩和されることを願っています。