A-lineいるか?要らないか?
んーー。心配だしとっておこう!←なにが?
そして、術中。こんな時に限ってAline失敗したーー
泣ける。ごめん患者さん´д` ;
でもline準備してもらったしやめるのもNsの目がコワイ
外科Drは消毒したくてうずうずしている。
ああーーAlineなんてとらなきゃよかったーーー( ;´Д`)
A-line【観血的動脈圧測定】は動脈(主に手首のところにある橈骨動脈)に点滴ラインのようなものをいれて、
それを圧測定計につなぐことで血圧を連続的に測ったり
(通常の血圧計だと、何分かに一度測る)、
そこから血液を採血することができます。
侵襲的な手技ですが採血が必要な時には、
Alineを取ることは避けられないため迷うことはありません。
迷うのは血圧はこまめに見たいけれど、
採血は必要ないような症例です。
例えば、低血圧を保ちたい麻酔
ー脊椎手術、耳鼻科手術、乳がん手術なんかですね。
こういった手術では出血を抑えるために術中は血圧を低めに維持したいのですが、あまり低くなってしまうと脳血流などが維持できなくなってしまいますのでこまめな血圧測定が必要です。
そういった時に役立つであろう新モニタそれが、
エドワーズライフサイエンス社が2016年11月発売した
クリアサイト Clear Sight
見た目はこんな感じ
この指先に巻いたバンドだけでなんと以下のことがわかるのだそうです。
BP | 連続血圧(continuous Blood Pressure) 非侵襲的に測定 |
CO | 心拍出量(Cardiac Output) 心臓が1分間に送り出す血液の量(1回拍出量×心拍数) |
CI | 心係数(Cardiac Index) 心拍出量÷体表面積で算出する値 |
SV | 1回拍出量(Stroke Volume) 心室が1回の収縮で拍出する量 |
SVI | 1回拍出量係数(Stroke Volume Index) 1回拍出量÷体表面積で算出する値 |
SVV | 1回拍出量変化(Stroke Volume Variation) 1回拍出量の呼吸性変動を変化率(%)で表した値 |
SVR | 体血管抵抗(Systemic Vascular Resistance) 左室の拍出に対する抵抗 |
SVRI | 体血管抵抗係数(Systemic Vascular Resistance Index)
SVR算出時、COの代わりにCIを使用したもの
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新時代ですねーと思ったら、こういう機器は結構前から商品化していたそうで。
1980年代から指のカフによる技術は発達していたそうで、宇宙で宇宙飛行士が使う血圧測定のために開発されたんだそうです。この開発に取り組んでいたのはオランダのBMEYという会社でした。
2007年にNexfin system が発売、
2010年には改良版であるccNexfinが発売。見た目も測定できるパラメーターもほとんどクリアサイトと変わらないようです。
BMEYの技術は診療所などで使われていましたがあまり病院などで使われる機会がなかったようですが、(なぜでしょう?)
2012年にエドワーズ・ライフサイエンス社がBMEYを買収したことで、この技術が世界の医療現場に広まることとなったようです。
2015年 ccNexfinの技術を応用してエドワーズ社が発売したのがこのクリアサイトというわけです。
なんか、説明書よんでるかぎりではNexfinと同じようなものに見えますがねー。大所帯の影響力てのはすごいですね( ;´Д`)
長くなってしまったので今日はこれくらいにして、
次はクリアサイト、nexfinの信頼性とかについての報告を検証してみたいと思います。
参考文献:
clearsight