導入に使ったプロポフォール、もったいないとおもったことはありませんか??
そこで!我が社のハイブリット麻酔!これぞ新発想!!プロポフォールをちょい流ししつつ、セボをかませる!
するとーいいとこどり!低燃費!えこ!
あなたも明日からハイブリット麻酔。はじめてみませんか?
如何わしい宣伝だな我ながら。
ハイブリット
低燃費、エコ、クリーン
少し前には、邪道?だったハイブリット車も今では、主流といってもいいほどの人気ぶりですね。
車のハイブリットは、燃料のガソリンと電気をどちらも使う方法らしいですね!全然車に詳しくないんですが^^;
麻酔の維持には通常吸入麻酔を使うか静脈麻酔を使うかのふた通りあるんですが、吸入麻酔と静脈麻酔を少量ずつ使うハイブリット麻酔( 自称) です!
よくいえば、いいとこどり。悪くいえばどっちつかず。。どっちに転ぶのか。
《吸入麻酔のメリット》
心筋保護作用がある
血圧が静脈麻酔よりは下がりにくい
覚醒までが早い
《静脈麻酔のメリット》
PONV術後悪心嘔吐が少ない
覚醒時興奮が少ない
などがありますが、ハイブリットするとどうなるのか?あまり、研究されてこなかったようですねー。
2014年 J Anesh
この研究 、吸入麻酔のみの群と一定量の静脈麻酔に吸入麻酔を併用した群で行ったRCTです。両群80人ずつ。吸入麻酔群(S群)では通常どおりTCIを使ってプロポフォール目標血中濃度4.0μg/mlに設定して導入した後プロポフォールを切り、セボフルレンで維持。ハイブリット麻酔群(SP群)では導入はS群と同様、入眠後にTCIを1.2μg/mlに変更した後、セボフルレンを少量開始。両群ともBIS40−60に保つためにセボフルレンの濃度を調整したとのこと。
気になる結果ですが、
ハイブリットによって、
覚醒時間が短縮され、覚醒時の咳嗽や覚醒時興奮も少なくなったということです!!
静脈麻酔と比べて、PONVがどうかとか、プロポフォールの量がどれくらいが適切かとかいろいろ気になるところですが、
まだ少数民族のハイブリット派もこの先市民権を得かもしれないですよね( ̄▽ ̄)